2024.11.05
周りから「休んだ方がいいんじゃない?」「働きすぎだよ」と言われるが、
あまり自覚はないし、気を遣ってくれているのだろうと思って
「大丈夫だよ」と特別気にしていなかったある日、
突然ひどい頭痛に悩まされるようになり、日常で頭痛薬が手放せなくなった。
時折こういう方とお会いすることがあります。
もちろん身体的な異常が原因で頭痛が起こっている場合もありますが、
実は自分の行動がこうした「痛み」を招いていることもあります。
失体感症とは、
「疲れを感じるべきなのに感じない」
「肩のコリに気づくべきなのに気づけない」といった
身体の感覚への気づきが鈍くなっている状態を言います。
疲れやだるさ、身体のコリはできるだけ感じたくありませんが、
「今休まないと大変なことになるよ!」という大事なサインでもあります。
失体感症になると、それらのサインをことごとく見逃して動き続けるため、
突然、仕事を休まないといけないような不調に襲われたり、身体の部位の激しい痛みとなって
あらわれることもあります。
失体感症になる原因は様々で一概には言えませんが、大切なのは気づける自分を取り戻すこと。
瞑想をしたり、ヨガをしたりと身体に意識をむけるトレーニング法もありますが、
「自分にとって今の状況は、快なのか、それとも不快なのか」
というシンプルな【 快・不快 】の感覚に意識を向けることもいい練習になります。
最初はわかりにくいかもしれませんが、意識し続けると少しずつはっきりしてくるでしょう。
少しでも自分が不快に感じていそうなら、それはその瞬間に「我慢」や「ストレス」を抱えている状態です。
疲れているという自覚はなくても、お風呂で温まって早めに睡眠をとる、自分にご褒美をあげる、など
意識的に自分のお世話をしているうちに、自然と身体と仲良くなり、
大きな症状に移行するのを 防ぐことができます。
あなたは今、「快」「不快」どちらの状態に近いでしょうか?